作曲家ごと順を追って学ぶことの重要性は別記事にて書きましたが、こちらではバッハのインベンションを学ばれる方へのお勧めの教材等をご紹介しておきたいと思います。
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楽譜は何版?
ウィーン原典版
Inventionen und Sinfonien: BWV 772 – 801 / Zwei- und dreistimmige Inventionen (Wiener Urtext)(Amazon)
Inventionen und Sinfonien: BWV 772 – 801 / Zwei- und dreistimmige Inventionen (Wiener Urtext)(Amazon)
この2種類を弾き比べて運指番号が好みの方をフレーズごとに選ぶと良いかと思います。
先にあげたヘンレ版は指くぐりの頻度を落として安定させる傾向にあり、ウィーン原典版は指くぐりや寄せが増えても動かし安い指で弾くよう繋いだり、フレーズの頭に強く鳴り安い指がくるように寄せたりくぐらせたりする傾向にあります。どちらも一長一短ですので、弾き比べてみてください。
上記2点に共通するのが日本の出版楽譜によく見られるスラーやスタッカートの表記が一切無いということかと思います。そういった演奏上のフレーズさばき等を学ぶために参考になる楽譜や書物もありますのでご紹介しておきますね。
参考書的に使いたい楽譜や書物
こちらにも楽譜は全て載っていますが、注釈がごちゃごちゃとありすぎて演奏の際には邪魔になるかと思いますので、参考書として使うのがお勧めです。とても細かく説明されており、私も勉強になります。また全ての音に運指番号が明記されていますので、試してみる価値はありますが、最終的にこちらの運指を選ばないことも多いので、まぁ参考までに試してみると良いでしょう。
他にはBreitkopf(ブライトコプフ)という出版の楽譜を、バッハの作品を学ぶ際には私は必ず参照します。こちらは運指番号やスラーの表記があり、冒頭であげた2種より楽譜がごちゃついているので、私は参考書として使っています。
インベンションのブライトコプフ版が見当たらなかったのでこれは平均律ですが、ご覧のように注釈が沢山あり、その注釈の為に楽譜が変なところで改行・改頁されているので、演奏には大変不向きです。
注釈は独語、英語、伊語、仏語の四種で書かれています。日本語はありませんが、どの言語も理解するに苦しまない程度かと思いますし、これくらいの言語はできた方が良いです。
他にも文献はたくさんたーくさん存在しますがキリがないので、ご興味がありお時間もある方はどうぞたくさん読んでみてください。そしてお勧めがあれば教えてくださいね。