昨日はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団ファゴット奏者のミヒャエル・ヴェルバ氏による公開レッスンとミニコンサートにて演奏させて頂きました。豊かで溢れ出る音楽性、それを的確にアウトプットできる確かなテクニック、アウトプットの加減に確固たる自信を持てる経験値、そのどれもが本当に素晴らしすぎてとても幸せな時間を過ごさせて頂きました。
前日に2時間弱ご一緒させていただいたリハーサルの際には主にビートの感じ方や切り替えをご教授頂き、「なるほどなるほど〜」と、とても勉強になりました。
一流プレーヤーの表現力は距離が近ければ近いほど感じることができますが、一番近くに居られるのは共演することだと思います。私は普段、幸運にも学生さんとたくさんご一緒させて頂く中で日本のトッププレーヤーの先生のレッスンに同行させて頂く機会に多く恵まれて参りました。今回のミヒャエルのレッスンでもそうでしたが、一部分を実際に演奏してくださることがあり、その際に伴奏をつけることがあるので、ある意味生徒さんよりも先生の演奏を吸収するチャンスに多く恵まれるのだと思います。
今回一緒に演奏させて頂いたヴァンハルのファゴット2本のコンチェルトを私は今回初めて知りまして、準備時間もほとんど無く、下手がバレる古典楽曲…と不安要素満載でしたが、とても良い勉強になりました。ミヒャエルのテンポ感もビート感も本当に秀逸で、無心で弾けば私まで上手に聴こえちゃうのです。ラッキー!笑
伴奏者のいない受講生のお2人とも一緒に演奏させて頂きましたが、これも私にとっては幸運でしかなく。今回ミヒャエルの音楽を沢山吸収できたのは2本で演奏した蛯澤くんとレッスンも受けられた私だと思うので、本当にラッキーでしたね。
今回この公開レッスンの機会を作ってくださったミヒャエルの5人の日本人のお弟子さんたち、そして多大なるご尽力をくださいましたファゴット商会の皆々様!本当にありがとうございました。特に蛯澤くんは演奏も通訳もありがとうございました。
終演後、ミヒャエルがCDにサインを入れてプレゼントしてくださいました。
ここからは要らない小話ですが、わたくし、大学では第二外国語でドイツ語を4年間、最後は7まで履修しまして。必修の子もいた1〜4は大勢で文法を学ぶクラスでしたが、3年次に履修した独5・独6は15人ほどしか履修者がおらず、4年次の独7なんて履修時は10人くらいいたはずなのに次第にフェイドアウトしていき、6月の教育実習から戻ったらもう私一人しか来なくて、ドイツ人の先生とマンツーマンで(笑)とにかく結構頑張って学んだのです、ドイツ語。
しかし、大学3年の夏休みに初めてドイツへ行った際、食生活がしんどすぎて3日目から中華料理屋さんでしか食事しなくなりまして、以降どんどんドイツ語学習のモチベーションも下がり(食で…笑)大学4年の夏休みにイタリアへ行って以来、すっかりイタリアが好きになってしまいまして、私のドイツ語はほぼ使うことなく忘れ去られておりました。
今回、たった2日間でしたが、やはりこうしてご一緒させていただくと語学のできなさが自分の首をしめるなぁと再び実感させられました。
いつ使うかわからないドイツ語を再び勉強する気持ちは正直なかなか沸き起こりませんが、どこの国の方とでも会話するためにはやはりもっと英語を勉強しなくてはと強く思いました。生活に困らない程度の英会話力はあるものの、やはり足りない。言葉って大切なコミュニケーションの道具です。学ばなくては!と改めて強く思いました。
なので、今回通訳もしてくださっていた蛯澤くんは大学では後輩に当たるのですが、改めて心から尊敬の気持ちでいっぱいになりました。
関係者の皆々様、本当にありがとうございました。
集合写真等も頂き次第UPさせて頂きますね。